旋技は独楽のように旋回する動作です。
前または後への突進、体全体の降下、そして高速の回転を一瞬に一体化して、突き蹴りなど攻撃の瞬間に集中させます。
強い回転力が相手の攻撃を無効化し、また降下することにより上段への攻撃も避けることができます。
回転力と降下による体重が攻撃に加わるため、通常より威力が増します。

「旋風が林を吹き抜けるように」行います。

運技は波のような上下の動作です。
体前面をカバーしながら、上段への跳躍や下段への突進から攻撃を繰り出します。
相手の攻撃を飛んでさけたり、懐に飛び込むことで相手の攻撃を無効化します。
飛び蹴りや、飛び上がってからの下段突きなどアクロバティックな技が多くあります。
上下動により体重が攻撃に乗るため、通常より威力が増します。

「激しい浪が岩を打ち砕くように」行います。

変技は体軸を倒す動作です。
相手の攻撃に瞬応して体軸を前後左右に倒して躱し、同時に体を倒した勢いを集中させて攻撃を出します。
どの方向からの攻撃に対しても防御と同時に攻撃が可能であり、躰道における「攻防一体」が最も分かりやすい技のでしょう。
通常の攻撃よりも安定して、上体の勢いも乗るため威力が増します。

「雲が風に靡いて自在に姿を変えるように」行います。

捻技は体軸を倒して全身を捻る動作です。

上体より下体を先行して回転させ、渦が巻きつけるように全身を捻り、そのバネを使って相手の首・胴・足などに絡み付いて倒したり、当て技を繰り出します。
絡み技など、一見極まらない大技のようですが、実際の試合などで頻繁に使われます。
相手の攻撃に応じて体軸を倒したり、空中に飛び上がることで相手の攻撃を躱します。

「渦が巻き付き変化を生じるように」行います。

転技は体全体が回転する動作です。

前転・後転・側転・バク転・バク宙・前宙・側宙などの高速回転から突き蹴りなどの攻撃につなげます。
体操のようにも見えますが、防御かつ攻撃のための動作であり、体操とは質的に異なる動きです。
回転力で攻撃を無効化したり、飛び上がることで攻撃を躱します。
回転力と体重が加わるため、通常より威力が増します。

「雷雲に放たれた稲妻のように」行います。